秋晴れの下、
夢野さんのブログに触発されてオープンビートで近所を一回りしてきた。
印旛の田園地帯とは、稲刈りが済み切り株だけが残る田んぼ道(笑)。
いつもはレッドゾーン手前まで引っ張ってレーサー気分を味わっちゃうんだけど(スピードはたいして出ない)、今日はのんびりと流してみた(つまりかなり遅い)。
しかし、農免道路(農耕車優先道路)を4千回転止まり、ギアは4速5速を使い分けゆるいカーブをいくつか抜けていくうちに、またまた妄想の世界に入り込んでしまった。
田んぼの先に見える印旛沼はコバルトブルーの地中海、前方の小高く盛り上がった雑木林はゴツゴツとした岩肌に見えてくる。
さんさんと降り注ぐ太陽の光。
そうだ、ここはシシリー島、そして私はタルガ・フローリオを走る伝説のレーサー?。
頭の後ろで奏でる3気筒の不等ピッチ「ビート」は、音までその気にさせてくれる。
そして、耳元でささやく声が
「のんびり走ってなんかいられない、チームは負けてしまうぞ。」
声が消えるか否や、すかさず3速にシフトダウン。
タコメーターの針は踊るように6千回転に跳ね上がった。
ここからだ、アクセルペダルを床が踏み抜けるかというほど踏んでやる。
エンジンは、660CCと思えない鋭い加速で8千5百のリミットに登りつめる。
すかさず4速にシフトアップ、ワイヤーリモートだけど手首の動きだけで正確な仕事をしてくれるシフトは心強い。
考える間もなく迫り来るコーナー。
トー&トーで一発ブリッピングをくれてやり、3速にシフトダウン。
ブレーキを踏んでる間、高回転で引っ張られるように回るエンジンは、マフラーの中で軽いバックファイヤーを起す。
しばらくすると、農免道路の終点を表すガードレールが目に入った。
田んぼと雑木林。
ここは、印旛か。
今日もいい夢だった。
自宅エントラント前にて(嘘)、国立歴史民族博物館です。