アメリカで3代目にあたる新型ロードスターが発表された 初代が登場してからベストハンドリングカーの名をほしいままにしてきた車であり ビートオーナーとしてはとても気になる存在だった そこで今回たっぷりと試乗する機会ができたのでビートとの比較インプレッションを書いてみる
俺の弟は2年ほど前から休日出勤用にとロードスターを持っている この車に興味の無かった俺は購入当時に近所を試乗しただけだったが今回は丸1日借り出すこととした
まずは車の紹介から 型式はNA8型(1800) VRスペシャルタイプB 濃緑色で幌も緑色をしている レザーシートが標準で付いてくる初期型リトラの最終モデル 走行距離は7万キロで我家のビートと同じ位走っている
外観見た目勝負
発表当時エランに似ていると言われたそのスタイルではあるが幅が広い分こちらの方が安定感があり悪くない ロングノーズ・ショートデッキも古典的スポーツカーの雰囲気を十分出している
対するビートはリアミッドの定番スタイルでショートノーズでキャビンからリアタイヤまでがちょい長め したがって甲乙つけがたし
幌を畳んだときはロードスターが幌骨をきれいに畳みこめるのに対してビートはVWカブリオレ程でないけど骨が突き出してしまいビートの負け
座った感じ
ロードスターは普通の乗用車に比べれば十分低い着座位置だけどヒップポイントがフロアーより結構高く椅子に腰掛けている感じ また車幅の割りに身体がずいぶんとドア寄りになる
ビートはヒップポイントがかなり低くフロアーとの差が少ない為いかにもスポーツカーというコクピット感が楽しめる またセンターにオフセットされたドライバーズシートはボディーの総幅が小さい事もあってフォーミュラカー感覚(座ったことないけど)したがってこの勝負ビートの勝ち
エンジン始動(音)
ロードスターはマツダスピードのスポーツマフラー装着 軽快に吹けあがるエンジン音をうるさすぎない程度に楽しませてくれる
ビートはハーフウェイのT10マフラー装着 音はちょっとばかりうるさいけど排気音 吸気音 メカノイズが頭のすぐ後ろから響いてレーシングカーっぽい この勝負もビートの勝ち
エンジンのパワー感
絶対的なパワーは3倍近い排気量のあるロードスターの勝ち しかしビートのレブリミットはロードスターより千5百回転も高い 更に回転の上昇と共にパワー感が増す高回転高出力の見本のようなエンジンは雰囲気で勝っている
ハンドリング
回頭性はロードスター フロントミッドでもないのに良く曲がる 限界コントロールなんてできない俺では終始ニュートラル
ビートはちょっと表現が難しい バイクでコーナーに進入するような乗り方を要求してくる つまりブレーキを奥まで残してフロントタイヤのグリップを抜かないよう注意し 後は出口に向かって開けていく これをしないでちょっと頑張ったコーナリングをするとドアンダーを出して典型的なリアエンジンミッドの癖を出してしまう(パワーがないから危なくないけど)
この勝負下り以外だったらロードスターの勝ちかな
維持費
言うまでも無く軽自動車であるビートの勝ち
総括すると
おもちゃとしてどっちが面白いかと言えばビートかな でもこれ一台でなんでもこなせちゃうのがロードスター(トランクも実用に耐える容積が有る)
しかしながら 比較する事自体が間違いのインプレッションでした つまり どっちの料理ショーみたいなもんで どっちも美味しい おわり
幌がきれいに収まり格好いいな
座高があるせいかガラスのフレームが邪魔
エンジンは以外にもストラットより前方に飛び出してる