お兄さんがPC市川に入院となり、兄のいなくなったガレージで僕がオトキチ親父の寂しい心を癒してあげる事になりました。
僕はお兄さん程足は速くないし、身体もっちっちゃいけれどオトキチ親父は僕の方が可愛いといつも言ってくれます。
僕はいつもお外で寝かされていますが、お兄さんの入院したその日に僕をこの部屋に入れてくれました。
そしてこんな事も言ってくれました。
首が回らなくなってお前たちの誰かをよそへ出すことがあっても、お前だけは最後までお家に置いといてあげるからなって。
とっても嬉しかった。お兄さんが退院してきたらまた僕はお外で寝ることになるけれど、雨漏りする幌でシートを濡らしながら頑張るからね。
お兄さん帰ってこないといいな。ずっとここにいたい。
そしてオトキチ親父の下に、お兄さんの入院治療費の見積書が届いたようだ。
おやっ、ため息をついてるぞ。