マーニのフロントブレーキタッチやたらと遊びが大きく気になっていました。
パッドとローターが当たってしまえば、ステンホースと対向キャリパーならではのカチッとしてレバーが入り込むことのない剛性感を感じるのですが、そこに行くまでがフニャっと入って気持ち悪かったのです。
エアが噛んでいる感じとは違うので何だろうと探っていたら、先日その原因を突き止めた訳です。
原因と思われたのが、キャリパーピストンの作動不良で、レバーを握って離すと左外側パットとローターにコンマ数ミリの明らかな隙間ができるのです。
ということでキャリパーを外し、掃除とピストンの出し入れ、つまり揉み出しをしてみたのです。
最初は固く専用のツールを使わなければ引っ込まなかったピストンも、何度か繰り返すうちに指で押し込めるようになったので組み付けて作動確認。
クニャクニャとレバーを握りピストンを押し出して行くとローターに当たる感触が、そこで離して再び握ると、それまでの半分くらいの遊びで抗力を感じます。
キャリパーとローターの隙間を確認すると、それはしっかりと隙間ゼロ。
車体を前後に動かしてみても引きずりもなし。
おそらく5年はメンテナンスしてなかったので、しかも私の手元に来るまでの少なくとも3年間殆ど走っていませんから、ようやく本来の動きを取り戻したようです。
パッドを吊るすシャフトは、差し込んでクリップ留めするだけなので、しっかりとワイヤリングしておきます。
今日は左側だけのメンテナンスでしたが、近いうちに反対側もやっておきます。
ピストン径、34×30
ブレーキパッドにもワイヤリングの穴が、勿論キャリパーにも。