今から38年前の昭和49年4月に誕生したTX。
車検取得するも数キロ走ってゴミが詰まってショップ入りとなり、メカさんの手により左右共ガスフィルターを装備して復活しました。
ざっくりとキャブ調整はお願いしておいたのですが、左右の引きがずれていて、ごく低回転での排気音に差が出ます。
TXはスロットルから別々にワイヤーが出ており、調整も独立していますから暇みていじくってみようと思います。
帰りの県道10数キロはバーチカルツインを撒き散らしながら走ってきましたが、このモトは成りから想像するほど低回転にトルクはなく、スナッチはしませんが力強さを感じません。
意外な事に7千回転のリミットまでとは言いませんが、ブン回して乗った方がトルクを感じます。
そして何より強く感じたのが、スリムで驚くほどコンパクトな車体です。
跨った時に自分の視界に入る車体の細さは勿論のこと、振り回した時の操安性が自転車に乗っているかのような軽快感を感じることです。
以前乗っていた100GSも車体のデカさを考えれば十分に軽快な操安性を感じていましたが、TXは更に一枚も二枚も上手で、細く挟んだひざ下で全てができてしまう感じなのです。
HONDAのGLは400キロを超える体重を生かして岩のような操安性を感じさせてくれますが、YAMAHAのTXは半分以下の体重で倍以上の切れの良さを感じさせてくれるのです。
パーツは欠品だらけでまともな整備はできませんが、出来る限りのことをしてこのマシンが生まれた時の状態に近づけたらと思っています。